ライブラリ

Python自体が持っている「標準ライブラリ」と、デバイスに対応させたファームウェアだったり、自分で作ったプログラムをライブラリとして使ったりする「外部ライブラリ」があります。今回は「標準ライブラリ」について説明します。
from/import
import
標準ライブラリは「import」によってプログラム内で利用できるようになります。
標準ライブラリ
モジュールの集まりをライブラリといい、Pythonが初めから持っているコードファイルの集合体を標準ライブラリと呼びます。ライブラリ(library)を直訳すると図書館や書庫になります。モジュールが本であり、本をたくさん集めたものがライブラリになります。
図書館の中に教科書や参考書があって、プログラム内で特定の機能を用いたい時に、どの教科書のどの部分の公式を使うかを宣言する必要があります。
モジュール

モジュールとは、特定の機能を備えたコードファイルです。
「標準ライブラリ」の代表例は、「time」「datetime」「math」「json」などです。Raspberry Pi Pico(MicroPython)に使用するモジュール「machine」は「外部ライブラリ」になります。
日付と時間
PCが持っている時間にアクセスして表示します。
from datetime import datetime
もしくは
import datetime
今の「月」を表示するプログラムを組みます。
from datetime import datetime
now = datetime.now()
print("Month:", now.month)もしくは
import datetime
now = datetime.datetime.now()
print("Month:", now.month)になります。「from/import」「datetime.now()」で処理するか、「inport」「datetime.datetime.now()」で処理するかになります。
表示結果は同じになります。

結果は「Manth: 6」です。

こちらの結果も「Manth: 6」です。
from/importとimprotの違い
from/import
特定のモジュールから特定の関数、またはクラス、変数をインポートします。これにより、モジュール名を省略して、直接インポートされた要素にアクセスすることができます。
import
モジュール全体をインポートします。これにより、そのモジュール内のすべての関数やクラスを使用することができますが、モジュール名を指定してアクセスする必要があります。
タイマ
import time
import time
print("開始")
time.sleep(5)
print("5秒経過")「開始」されてから5秒後に「5秒経過」と表示されます。

開発アプリだと上記の内容で問題ありませんが、コマンドプロンプトで全く同じに書くと、「開始」が表示されてから、time.sleep(5)を書き込むような形になってしまい、時間的制御ができないので「for」でくくって問題を解決させています。
関数
import math
平方根を使ってみます。三角関数、対数、指数関数なども使うことができます。
import math
print(math.sqrt(2))
print(math.sqrt(4))√2と√4を表示させてみます。

√2 = 1.4142135623730951
√4 = 2.0
と、表示されました。
Raspberry Pi Pico(MicroPython)
ライブラリ「machine」は、ハードウェアの制御(GPIO、I2C、SPI、PWMなど)で設定や制御を行うためのモジュールが用意されています。
注意:MicroPythonのコードです。
import machine
これはRaspberry Pi Picoにプログラムを書き込んで使用するものなので、コマンドプロンプトでの確認は行いません。


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